解決しなければならない問題

二軒目のお店を出ると、私たちは自然とそのまま一緒に朝まで過ごすことになりました。ホテルに行くことも考えたのですが、ちょうど、その店は私のアパートの近くでしたので、そのまま二人で私の部屋へ行くことになったのです。

こんなことになるとは考えていませんでしたが、幸いなことに私の部屋にはほとんど物もなく、散らかることもありません。それに、SNSにアップする写真を撮ることも多かったので片付いていたのです。 彼女も素直に部屋についてきました。

まずは部屋飲み、それから先は?

部屋に案内すると、彼女はかなり酔っているせいなのか、すぐにソファーに座り込んでしまいました。

「すごく片付いてますね。なんか、女の人がいるんじゃないか、って疑っちゃいます」

まさかそんな感想が出てくるとは思ってもいませんでしたが、確かに男の一人暮らしの部屋にしては片付きすぎている気もして、恥ずかしくなってしまいました。

「物が少ないから片付いて見えるだけだよ」

うまく答えたつもりでしたが、彼女は少し不機嫌そうな顔をしました。

「実は、ずっと疑っちゃってました。いつも料理もすごく綺麗だし、食器もおしゃれだし、女の人がいて作ってくれてるのかな、なんて思ってました。それに、係長ってそんなに家庭的なタイプに見えないから本当に料理できるの?なんて疑っちゃってたんですよね」

また、意外な感想でした。私はただ、SNSにアップするために自炊していただけです。彼女に惹かれるようになってからは、彼女からレスしてもらいたいがために、毎日クックパッドを見て、おしゃれな食器を買ってきて、料理をしていたと言っても過言ではありません。 それを、そのまま彼女に伝えると、とても満足そうな顔をしました。

「係長って、意外とそんなところがあるんですね。でも、なんか余計に好きになっちゃいました。なんか、かわいいっていうか…怒らないでくださいね」

彼女はそういうと、部屋に来る前にコンビニで買ってきた缶ビールを取り出しました。なので、私はグラスを出しました。

「これも写真で見たことある!それも、よく使ってますよね。なんか、すごく不思議な感じがします。本当に、目の前にいるんだなぁ、って」

彼女も現実感がなかったのかもしれません。ネット上ではどんなに仲良くなったとしても、現実感がないのです。

お酒を楽しんだそのあとは

何本かビールを空けると、彼女は甘えるように私に寄りかかってきました。大人の男女がやることといえば、あとは決まっています。 そこで、私は重大なことに気づきました。私がしばらくの間、恋愛から遠ざかってしまっていた理由を思い出したのです。

それは、EDでした。このまま、何もしなければ彼女を傷つけてしまうことになるかもしれません。ですが、しようとして、できなければもっと傷つけることになります。 こうして、私はこれまで恋愛から逃げてきたのです。

しかし、私は彼女を傷つけたくありませんし、同時に離したくないと思いました。なので、すべてを彼女に話そうと思いました。 そんなタイミングでちょうど、彼女が助け舟のような質問を投げかけてくれました。

「係長はどうしていままで一人だったんですか?」

私は覚悟を決めて、すべてを話すことにしました。

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